中小企業とCSR

CSR(企業の社会的責任)は大企業ばかりのものではありません。中小企業の中にも、企業理念そのものにCSRの思想が盛り込まれていたり、日々の経営なかでCSR的な業務を知らず知らずのうちに行い、それが立派な柱として営まれている会社があります。

 CSRという言葉には得てして企業防衛のニュアンスが含まれていますが、こうした中小企業のCSRは、「人のお役に立ちたい、困っているコトを何とかしたい」という純粋な動機が出発点になっており、前向きな取り組みが見て取れます。

地域の願いをかなえるCSR

われわれが住んでいる地域は、「揺れる経済」「分断される文化」「国際化が進む社会」の中で漂流しています。個人、家族、職場、国、地球のあり方が変わるにつれ、それぞれのつながり方も大きく変容し、地域に昔からあった共同体は崩壊しつつあります。

 

次のような問題は、みなさんも実感しているのではないでしょうか? 画像クリックで拡大

 

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これら地域が抱える問題に対して、われわれはどう関わればいいのでしょうか?

地域に存在するわれわれ一人ひとりの社会的責任(SR)が問われています。

「安心して子供を育てられる地域で暮らしたい」

「やりがいのある職場で働きたい」

そうした地域の願いをかなえるために、

市民は自力でできることを、NPOは共益的な活動を、そして企業はCSRを通して、加えて行政は公益的な支援を、、、

それぞれのセクターができることを補完的に持ち寄ってはじめて、地域の問題が解決できるのではないでしょうか。

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中小企業におけるCSRの特長

以上のような地域の問題を解決するのに、最も力を発揮すると期待できるのが地域に根付いて活動する中小企業なのです。しっかりとした理念に加えて経済力と人材力を持った中小企業が地域に求められています。

2006年以降、環境省のCSR調査や日本財団とのCSRセミナーで出会った先進的なCSRを展開している中小企業(約50社)から、次のような共通事項が浮かび上がってきました。

 

  1. 中小企業は自社の社会的活動に対してCSRという特別な認識は持っておらず、企業理念や経営者の思いからスタートした活動が、CSRに結実しているということでした。「結果としてのCSR」、あるいは「本業=CSR」という傾向が強く、大企業のCSRとの大きな違いが見られました。 
  2. 調査を行った中小企業においては、企業業績はおおむね好調と見受けられました。ただし、好調な業績を背景にCSRに取り組むということではなく、CSRへの取り組み結果が目に見えない信頼や共感を生み、業績に結びついてきているようでした。また、活動の成果が業態変革や新規部門立ち上げのきっかけになっている例も多く見受けられたのです。
  3. 調査を行った中小企業のCSRの取組みの対象となるステークホルダーは顧客、従業員、地域社会がほとんどでした。取引先からの要請やサプライチェーンの一環として取り組む「受身のCSR」は、ほぼ調査対象事例中には見受けられませんでした。
  4. 中小企業のCSRの取り組みのきっかけとしては、経営者が中小企業家同友会や青年会議所等の活動を通して影響を受けている例が多くありました。また、NPO、NGO、地域社会との連携も独自のルートですでに関係が持たれているようでした。 
  5. 調査を行った中小企業の経営者の意見としてはCSRに対する肯定派が圧倒的であり、活動成果の裏付けを感じるとともに、経営者の高い社会意識も感じられました。カタチではない、心の伴った中小企業のCSRの実践が見られ、その地に足の着いた取り組み姿勢には感動すら覚えるものでした。

中小企業だからこそできる取組み(中小企業のCSR)

中小企業だからこそできる地域問題への取組みがあります。

中小企業は、地域と共にあらねば持続可能な経営が成り立ちません。

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天然CSR企業の声

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