企業情報

商号 三和木工株式会社
会社設立日 1903年(明治36年)
代表取締役 河合盛生
本社所在地 愛知県豊川市為当町椎木8番地
資本金 150万円
事業内容 ・木製建具、オーダー家具の製造販売
・中古建具、家具の修理及びリフォーム
・障子、フスマ、網戸の張替
従業員数 5名

CSRの取り組み内容

労働環境の整備

労働環境を考える上で、経営者は従業員の家族のことまで知っていて配慮しなければ働きやすい環境を作る事はできないと考えている。通常、出社時間は一律で決められているものだが、小さな子供がいる家庭環境を配慮して出社時間をずらすことを認めたりできるのは小規模事業ならではの小回りの効きやすさだと思う。また、年間休日を会社が決めるのは日曜日と盆正月、ゴールデンウィークの長期連休のみで、残り約30日分の休日を社員がそれぞれ決めることができるようにした。従業員の家族や子供たちにも喜んでもらえ、従業員自身の働きやすさにも繋がっている。

技術を有した生産者も数少なくなり人材の確保や育成は難しい状況である。代々家業として受け継いできた技術をこれからは間口を広げて継承し、人材の育成をして行かなければならないという思いが組織作りや仕組み作りに反映されている。4年前に社員を採用して体制や環境を整えてきた事で自分自身にゆとりができ、色々と行動ができるようになった。

技術が生きたロングライフな製品

木製の建具の現状はと言うと、生産の効率化や汎用性といった面から既製品が多く使われ、以前のように一つ一つ間取りに合わせて製作する機会は少なくなった。海外製の材料で安価に仕上げることも可能な為、手作りの木製建具というのは特別なモノになりつつある。手作りの木製建具

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はメンテナンスをしながら長く使い続けられることがメリットの一つだが、約70年前に河合さんの曾祖父が作った障子を補修して張り替えたこともあるそうだ。こうして使い続けることを考えればロングライフなデザイン且つ低コストであり、環境負荷を低減した製品であることが分かる。建具や家具のオーダーメイドの製作も請け負い、オリジナル商品も手掛けている。オリジナル商品の木製のティッシュケースはハウスメーカーのノベルティに採用されたり、親しい知人や友人向けにはビー玉ランプシェードなども開発、販売している。こうした繊細な技術を身近に感じ取れる商品も開発している。

 



CSRに関わる経緯・動機

創業者の代より家業として河合家では代々長男が後を継いできた。しかし、我が家には娘しかおらず、娘でも後を継げるように若しくは他人承継ができるように企業組織として考える必要があった。その為には、組織として体制を整え、従業員に技術を継承する為に技術指導できる職場環境を作っていく事を考えなければならなかった。経営者として責任の大きさを実感した時から、もっと経営のことを深く学び、実践していく事の重要性を感じ挑戦を続けている。

企業としてCSR活動を継続して成り立たせるには

「現状維持は衰退する」と感じていて、毎年何か新しい事を一つすると決めている。

経営者として「先の事を考える時間」を作らなければどんどんと時代の流れに流されて行ってしまう。また、働く従業員の成長もなければ事業の発展は望めない。今まで近親の従業員が大半を占めていた中で、新たに人材を採用することには、当初とても不安があった。売上げ確保の為の新規事業、労働環境の整備、給与体系など一つずつ取り組んできた。「先の事を考える時間」によって、それぞれの計画は頭の中でシミュレーションする事ができたし、従業員との関わり方を通して段々と分かってきた事も沢山ある。

社員の声

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以前は関東のキャラクターメーカーに勤務をしていましたが、子育てのタイミングでこの東三河に来ました。年間休日の内、何日かを従業員自身で決める事ができるので家族との時間を作りやすく、働きやすくなったと同時に生活のリズムも取りやすくなりました。元々、モノづくりに興味があり、細やかな技術が必要なこの仕事は奥が深く、面白味があります。時代の流れと言ってしまえば仕方ないですが、既製品が多くなって作る機会が減り、技術を使う機会も減ってしまったと感じています。その中でもアイデアを生かしたデザイン的なものなど自分にしかできない事、手作り、木の素材ならではのモノづくりに挑戦したいと思っています。(社員入社5年目)

今後のビジョン

時代の変化に気付き、自ら行動する覚悟を決め、社内社外を問わず仲間を大切にしていく事が事業の継続に繋がって行く。その為には経営者である私自身が成長する必要がある。他人を思いやる風土がなければ組織はおかしくなってしまう。経営者が従業員のことを思って組織や仕組みを作って行かなければならない。

自分自身の背中を押す為にも、今年中にもう一人の採用を計画している。