企業情報

商号 農事組合法人レインボー
会社設立日 2002年11月
代表取締役 手島正治
本社所在地 愛知県西尾市細池町東堤132
資本金 4500万円
事業内容 ・花卉の栽培、生産、販売
・バラを利用した加工食品の販売
従業員数 14名

CSRの取り組み内容

観賞用から食用へ 徹底管理されたバラの新たな活用

バラの花びらを食べる薔薇ジェルを開発。薔薇ジェルに使用されるのはVaguelette(ヴァグレット)という国産バラのオリジナル品種。花びらはベルベットのような質感を持ち、芳醇な香りが

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特徴である。これを贈答や観賞用の花卉としてではなく、食用(エディブルフラワー)として管理栽培されたものを薔薇ジェルとして加工し販売している。薔薇ジェルはジャムのようにデザートや料理のアクセントに使用されるほか、そのまま白湯に溶かしローズティーとしても楽しむことができる。この他にもフリーズドライ製法によりVagueletteの香りを強く残したバラパウダーの製品化にも成功した。今まで観賞用であったバラを食用の加工品とすることで、ホテルや高級食材販売店、パティスリーなど新たな販路拡大にも繋がった。

 

 

安全衛生に配慮した栽培への思い

バラの栽培は温度管理が繊細で暑さにも寒さにも弱い。食用としての安全に万全を期すため、農薬監理も徹底して行っている。3年前から6次産業化に取り組み加工や販売も手掛けてきた。切り花として栽培生産していた頃は消費者の様子を知ることができなかったが、こうして加工、販売を通して様々な声が聞こえるようになり、生産者の気持ちが伝わったと実感することができた。

バラは高貴な花として既に人気のある花だが、薔薇ジェルの華やかな香りと芳醇な味わいを感じてもらい、バラの栽培が地域で素敵な産業であると西尾市の人々に誇りを持ってもらいたい。



CSRに関わる経緯・動機

昭和の中頃まで西尾市は、バラの台木の生産が全国でも有数の生産地であったため「市の花」としてバラが制定されている。花卉としてのバラの需要は季節ごとで変動し、生産者としては需要の平準化を求めていた。また、野菜や魚などと違い、消費者は生産地によってバラを選ぶということは少ない。そこで、食用として加工することで他地域との差別化を図り、地域のPRにも繋がるのではないかと考え商品化するに至った。

企業としてCSR活動を継続して成り立たせるには

観賞用のバラ栽培と違い、食用のバラ栽培は衛生管理や安全管理のため栽培方法を変え、別に管理栽培されている。超低農薬の水耕栽培で徹底管理されたバラはそのままでも食べられるほどのものにすることができた。一農家では費用の捻出も難しく、開発当初の数年間は赤字が続き困難を極めたが、農事組合法人として農家が集まり協力したことにより加工、直販が可能になったと感じている。昔と比べて、こうした流れは確実に農家の意識に変革をもたらした。

社員の声

今までの一農家の仕事というのは365日休みが無い仕事でした。農事組合法人によって複数の農家が協同して運営をすることにより温室内には誰かがいる状態を作り出せ、農家でも休みを取れるようになりました。海外の研修生も温室内で働き、バラの栽培方法を海外でも実践してくれているので、商品の販売マーケットだけでなくバラ栽培の市場規模が広がっていることを感じます。愛知県内の他地域でもバラの栽培は盛んに行われていますし、カーネーションや菊といった花も全国で有数の生産地域です。こうした花卉の6次産業化が活発になり世界でも競争力で負けない地域になって行くことを願っています。

今後のビジョン

今まで生産者として生きてきたため、流通や販売には苦労も多いが、チャレンジすることで道が開けてきている。今後は商品価値を上げるためにバラの持つ香りを抽出することにも挑戦したい。香りを抽出すると色が抜けてしまったり、煮詰めると茶色に変色してしまったりと香りや色をバランスよく抽出できるバラの品種はなかなか無い。バラの品種ごとに特性をよく研究し、バラの個性を生かした商品開発にも取り組んでいきたい