企業情報

CSR指標
有限会社ワッツビジョンの指標グラフ図
商号 有限会社ワッツビジョン
会社設立日 1995年3月(創業1993年)
代表取締役 横井暢彦
本社所在地 愛知県尾張旭市狩宿町4丁目 107番地
資本金 600万円
事業内容 タイル製造
従業員数 8人

CSRの取り組み内容

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ワッツビジョンはタイル製造を事業内容としている。手作りで美しさをそなえる高付加価値のタイル。手づくりゆえのあたたかみに加え、陽光の射し具合によって変わるタイル表情は柔らかな印象を与える。その施工実績を見ると、皇居、軽井沢プリンスホテル、日本テレビ、早稲田大学と、そうそうたる建築物が並び、全国にワッツビジョンのファンを抱えていることがわかる。

CSRという点では、働きながらの子育てを支援することで、家庭や地域の教育を支えている。その特徴は以下の3つに代表される。

 

1.フリータイムの出勤体制

横井社長は「仕事が中心ではなく、家庭が中心。家庭で時間があるときに働く。」という。従業員は働ける時間に出勤し、好きな時間に帰宅する。子どもが体調を崩したときなどは気兼ねなく休むことができる仕組みがある。

2.完全歩合制

働いた分だけ給料も増える仕組みである。「半日ぐらいしか働かなくても、普通の仕事の1日分は収入を得ています。」というのは、作業単価が決まっており、時間に関係なく働いた成果をきちんと報酬として受け取れるようになっているからである。「その代わり仕事は厳しいよ!」とのこと。

3.子育て支援

ワッツビジョンでは子どもを連れての出勤を推奨している。横井社長は「子どもに親の働く姿を見せることが大切。働く意味が自然にわかる」という。子どもが同じ職場にいることで親も安心して働けるのである。

 


2008年11月日本財団CANPAN第2回CSRプラス大賞グランプリ

CSRに関わる経緯・動機・原点

ワッツ活動1

横井社長の原点は、少年期に感じた学校における教育格差だった。ご自身曰く「経済的に厳しい家庭環境の中で育った」と人生を振り返る。小遣いがないために友達が離れていったり、お金がないことによるいじめを受けたり。小学生の時には「自分が社長になって、世の中お金じゃないことをみんなに伝えたい」と決意していたそうだ。教育格差の大きな原因のひとつは経済格差の問題。しかし解決のハードルが高いことから真剣に取り組む人が少ない。共働きのお母さんは家では教育や子育てを担い、仕事場ではまた別の責任を背負う。横井さんがワッツビジョンを起業する際、働く親を支える仕組みづくりをめざしたのは、仕事場と家庭を分けることなく地域社会全体で教育を支え、誰でも自由に学べる環境づくりをしたいと思ったからである。

その一環として市民活動としてのキャリア教育にも力を入れる。瀬戸市の小中学生を対象にした「働くこと」を考えさせる教育だ。実際に事業を計画させ商品化し販売したり、その過程で子どもたちは会社の仕組みや経営について体で感じることができる。

少年期に抱いた社会的課題、その解決への手段として経営者になった横井社長。企業の社会的責任(CSR)はワッツビジョンの創業理念そのものである。そしてCSRさえも横井社長自身の社会的責任(Personal SR?)を果たすための手段となっている。

 

企業としてCSRが成り立つには

上記の質問には以下3点の答えが返ってきた。

 

<企業理念があってこその、会社経営>

ワッツビジョンは起業から一貫して“家庭と仕事の両立”が可能な仕組みを維持している。まずは、自主自立すること。そして企業理念に基づいて経営することが会社本来のあり方だと考える横井社長は、多くの企業に見られる営利を優先するコマーシャル的なCSR、お金がないことを理由に取り組まれないCSRのあり方に疑問を投げかけている。

 

<働くことは仲間づくり>

会社経営は営利目的ではなく、それよりも大切な新しい価値に目を向けること。「人は物欲的になりやすいけれど、実は世の中お金で手に入らないもののほうが多い。人のつながりなどお金で手に入らないものこそ真の価値があることがあることに気付いてほしい。」

 

<コツコツやり続けていくこと>

物事には結果はつきものだが、やり続けていくプロセスを大切にしてほしい。自分の足元を見ながら身の丈で、少しずつの積み重ねこそが最も重要である。

 

今後のビジョン

「やはり、子どもの頃からの夢でもある真の教育。幼い頃に描いた社会をつくるために新しい価値を創造し、全ての子どもたちが心豊かに生き抜く力を身に付けることを心より願い、今までどおりに教育活動を生涯貫いていきたい。また、子ども会活動やキャリア教育と地域力の向上をめざし、自己研鑽を重ねていきたい。」(横井社長)

 

地域、社員の声

社員の声

働く環境としては最高です。子どもをもつ親としては、夕食をつくる時間には帰れるのは嬉しいですね。私は子どもが大きくなってから余分に働いています。肉体的には大変だけれど、ずっと続けていきたいですね。職場の人間関係もうまくいっているので、家でなにかあったときに発散する場にもなっています。(Sさん)
子どもを送り出してから出勤できるのはありがたいです。子どもが小学生なので、夏休みには会社に子どもを連れてきたりもしています。働いているときに子どもが近くにいるのは安心できますね。(Hさん)