企業情報

商号 東洋理工株式会社
会社設立日 1964年9月
代表取締役 横山 真喜男
本社所在地 愛知県安城市藤井町南山178番地
資本金 2,500万円
事業内容 プラスチック製品・アッセンブリー品などの設計製造
金型・成形・めっき・塗装・蒸着・組立までのプラスチック加工製品の一貫生産
従業員数 181名

CSRの取り組み内容

東洋理工株式会社では平成26年から平成29年までの3ヵ年で二つの行動計画を掲げている。一つ

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目は「地域の子どもの工場見学及び若者のインターンシップの受け入れ行う」二つ目は「子どもが保護者である社員の働いているところを実際に見ることができる“子ども参観日”を平成29年3月までに実施する」である。今回の取材も、「東洋理工株式会社では地域の小学生から海外の企業に至るまで幅広く工場見学を受け入れている」というお話を聞いたことに端を発する。用途に合わせた溶剤を使用して特殊加工を行っている工場には化学系の先生のみで訪れることもあるという。その為、工場見学の説明の際に使用する資料は子供バージョンから大人バージョンまでバリエーションを揃えているそうだ。子供バージョンでは理解しやすいように、プラスチックの成形を説明する時にはたい焼きをモデルに、めっきの説明には奈良の大仏を例にして伝えている。

 

また、工場が矢作川に隣接していることもあり水質環境の保護にも力を注いでいる。工場内で使用された溶液は巨大な排水処理設備を通り排出されるが、一般家庭の生活排水より浄化されており魚や生物にも影響を与えないという。そういった取り組みが認められ、矢作川沿岸水質保全対策協議会からも表彰を受けたこともあり水質保護においても功績をあげている。

プラスチック表面処理加工は用途によって、装飾性、防錆性、耐摩耗性、電気伝導性など様々な機能を持たせることができる。その機能性により以前は材料にガラスやアルミダイキャストなどを使っていた製品がプラスチックに置き換えられるようになった。材料の代替によって製品の質感が損なわれないように開発されたのがMLT(Metal Like Tone)めっきだ。従来のプラめっきを遥かに凌ぐ超耐熱(200度レベル)と高寸法精度を併せ持ち、叩くと金属調の音を発する。製造業の盛んなこの地域では、こうした技術が大きな役割を果たし現在の低燃費や軽量化に繋がっており、東洋理工の製品は年々需要が増えているのである。技術の進化により作られた製品は産業分野の資源や環境にも貢献し、本来の“企業の社会的責任”も果たしている。



CSRに関わる経緯・動機

CSRに関わるきっかけはロータリークラブに参加していた横山氏が職業奉仕の理念から地域の学校へ出前授業を行ったことから始まる。東洋理工株式会社のある桜井地区では50年以上も中学校区が変わっていない。その為、横山氏はその学校に通う生徒たちの親の顔もよく知っている。「地域の人たちに理解をしてもらえないと仕事はできない」と思っていた横山さんは地域の人たちや将来を担う子供たちに事業の内容や企業として取り組んでいることを伝えている。

企業としてCSR活動を継続して成り立たせるには

「CSRを行ううえで社員や地域の人たちの理解や協力は欠かせない。だから、押し付けるようなCSRではダメだ。」と横山氏。インターンシップの受け入れについても単なる会社説明で終わってしまっては社員の負担が増えるだけになってしまう。その為、大学生のインターンシップでは、プロジェクトとして2カ月間しっかりとめっきの分析や仕分け機を使った仕組みづくりなど業務内容に興味を持って取り組んでもらい学生にも社員にも意義ある時間となるように計画をされている。

今後のビジョン

企業の存続には技術の継承、それを受け継ぐ人材の育成が必須である。小学生や中学生にはめっき技術に興味を持ってもらえるように、高校生や大学生にはより専門的に技術に触れる機会として、企業などには技術力の高さをPRできるように工場見学を通して取り組んで行きたいと考えている。人材確保に直結することではないが、様々な取り組みが繋がりを作り継続させていくことができるのだと思う。

社員の声

工場見学には海外からも訪れ、見学が終わった後に一緒に仕事がしたいと言われることがある。県外からの見学者の話を聞いて愛知県にある会社は産業的に恵まれた土地だと思う。社長が先頭を切って工場内の設備投資や工場見学を行っていることで色んな方たちの協力が得られているのだと感じている。