企業情報

商号 フジイ化工株式会社
会社設立日 昭和54年12月
代表取締役 藤井達雄
本社所在地 愛知県安城市東端町南用地15-1
資本金 1,000万円
事業内容 プラスチック再生加工・着色加工・コンパウンド加工
リサイクル原材料の販売
従業員数 26名

CSRの取り組み内容

地域と環境に優しく、国際協力もできるエコキャップ運動

プラスチックの再生加工を手掛ける同社では、地域の学校・企業・自治体・個人が集めたペットボトルのキャップを引き取り、引き取ったキャップ1㎏あたり10円を「認定NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」に寄付している。

同社に地域の人たちがキャップを持ち込むことで、ごみを減らすことができ、同社は集めたプラスチックを製品の材料とすることができる。かつ、同社の寄付によって発展途上国の子どもたちにワクチンを届けることにも役立っている。

また、集めたキャップはそのままでは材料にならないため、色ごとに仕分けをしたり、ゴミなどを取り除く作業が必要となる。同社では西三河地域の障害者支援の事業所と連携し、この分別の作業を心身障害のある人たちに仕事として依頼している。キャップを集めることで地域の環境改善に寄与することはもちろん、新しい職場づくりにも一役買っている。

 

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「愛キャップ委員会」を設立し、活動を「見える化」

 

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同社がこの活動を始めた頃は、他のNPO団体を経由して寄付していたが、平成27年度より直接JCVに寄付を開始。

 

これを機に同社と愛知県プラスチックリサイクル協同組合所属の有志9社によって「愛キャップ委員会」http://aicap.jp/という団体を設立した。キャップを持ってきてくれた人に受領証を渡すとともに、ウェブサイトで日々集められるキャップの回収実績をリアルタイムで公開し、その寄付の使い道をわかりやすく紹介している。

また、キャップを集めるだけでなく、同社では工場見学も積極的に実施している。集めたキャップが同社の工場でどのようにリサイクルされるかを見てもらうことで、ごみの減量や環境保護について興味を深めてもらうことが目標だ。夏休みの自由研究の一環として訪れる小学生から、リサイクルに関心のある企業まで多くの人が同社を訪れる。



CSRに関わる経緯・動機

同社は2004年にISO14001を取得した。その際に「何か環境によいことを」と考え、まずは植樹に取り組みはじめたという。その後「もう少し貢献度の高いことができないか」と考え始めた際に、エコキャップ運動の取組みを知ったという。「資源のリサイクルはまさに当社の本業に直結した仕事。だからこそ続けていられると思っています」と藤井専務は語る。

 

企業としてCSR活動を継続して成り立たせるには

同社はこの活動を10年近く続けているが、引き取ったキャップの分別にかかるコストや寄付金を考えると、実は回収したキャップのリサイクル自体は実は赤字だという。しかし、土曜も休まずキャップを受け入れ、近隣の人がキャップを持ってきてくれれば社員は仕事の手を止めてでも受け取りをする。

「色々な方がキャップを持って当社を訪れていただくことで、社員の工場をいつもきれいに保とうという意識が向上しました。挨拶や気持ちのよい受け答えもできるようになりました」藤井専務によれば、この活動は同社の社員教育にも大いに役立っているということだ。

さらに、同社は安城商工会議所の異業種コラボプロジェクト「Anjo Hearts」にも参画し、エコ

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キャップを原料にした新製品の開発にも取り組んでいる。集めたキャップでアート作品を作ったり、北海道大学などが開発した小型ロケットに再生プラスチックを燃料として提供したりしている。こうした取り組みが話題を呼び、エコキャップをきっかけに同社を知った人により、ホームページの閲覧数がうなぎ上りになったという。「エコキャップ運動自体にはお金がかかりますが、そのPR効果は絶大です。ホームページも『こんなにたくさんの人が見てくれるなら』と内容を充実させ、更新も頻繁にするように。そうするとまた新しい人が見に来てくれる…といういい循環も生まれています」エコキャップをきっかけに同社を知り、新しい顧客となる企業も増えているという。「皆がこの活動を会社にとってプラスになることと捉えているから、続けられていると考えています。」

 

今後のビジョン

「エコキャップ運動をきっかけにフジイ化工を知ってくれた人が増えた。これからはその期待に応えられるように、品質や生産能力をますます高めていきたい。それがプラスチックのリサイクルのルートを拡大することにもつながります」と藤井専務。これからの時代は自分たちが儲けるだけではなく、地域に根差し、地域に利益を還元する活動できる会社でなければいけないと語る。「地域のごみを減らし、それによって地域に新しい仕事や商品を作る。それは地域に新しい経済循環を生むことであり、まちのPRにもなります」だからこそ、同社としてキャップのリサイクル活動はやめられないと考えているという。「エコキャップ運動がこれからも続けられるよう、本業もますます発展させたいと思っています。」