企業情報

商号 株式会社 おぎそ
会社設立日 1992年5月31日
代表取締役 小木曽 順務(2009年10月24日に退任予定)
本社所在地 〒509-5401 岐阜県土岐市駄知町1468番地の4
資本金 1,000万円
事業内容 陶磁器製品製造販売
環境関連機器販売業
従業員数 18名(パート従業員含む)

CSRの取り組み内容

 

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取材の開口一番「10月末の株主総会で社長を退任し、後継を次男に指名した」と小木曽氏は言われた。「できることなら、これからは会社を離れてもっと広い視野で、持続可能な循環型社会形成に役立ちたい」とも。昨年のリーマンショック以来、景気の二番底をいつ抜けるかと怯える日本経済最悪の経済環境を尻目に、彼は会社の業績を直近5年で増収増益に導き、59歳の若さで経営を退かれた。お寺の五男坊として生まれ、鳥羽商船高等学校から海運会社の機関士として社会に出て、巨大タンカーで地球を3周して世界の中の日本を見てきた小木曽氏。縁あって全く異世界の焼き物産業に飛び込んで30年。持ち前のバイタリティと渉外能力を活かし、高強度磁器食器の学校給食利用分野に特化し、学校現場での生ゴミ堆肥化リサイクル装置の販売保守事業にも参画し、今日の会社の繁栄の基盤を作ってきた。

世界一丈夫なリサイクル食器をコア企業として産官学連携で開発して、子ども達の環境教育と持続可能な循環型社会の形成が合致した「破損した学校給食用高強度磁器食器を回収して、20%の割合で配合し再生して、再び学校へ納品するリサイクルビジネスモデル」を構築された。


平成17年5月リサイクル高強度磁器食器がエコマーク認定品となる
平成17年8月東京都台東区が全国で初めて、リサイクル高強度磁器食器を採用
平成18年4月リサイクル高強度磁器食器の実用新案登録取得
平成19年10月第9回グリーン購入大賞優秀賞を受賞
平成20年10月年間回収目標40tを達成、販売数量に匹敵する回収量を確保
平成21年7月第3回ものづくり日本大賞優秀賞を受賞

CSRに関わる経緯・動機

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学校給食用高強度食器の再生品利用作りに、おぎそが取り組むきっかけを与えてくれたのは、秋田県の高校生だったと小木曽氏は言われる。

平成16年当時、学校給食用食器の分野で磁器食器は樹脂食器と競合して苦戦していた。巻き返しの為に全国の市場調査で秋田に訪れた際たまたま電車で乗り合わせた高校生に、学校給食用強化磁器食器を扱っている事を明かすと、「割れたらゴミとして捨てるのではないか」と指摘される。「その一言でリサイクルの必要性に気づいた」と小木曽氏。折りしも、中国特需で高強度磁器食器つくりに欠かせないアルミナの値の高騰も重なっていた時期だった。廃棄処分されていた食器を回収してアルミナを活用するといった仕組みを考え、従前のおぎその高強度磁器食器に、コスト削減とリサイクルを付加価値として付加する。このことから、資源保護・環境保全をキーワードに、地元の関連企業と官と学の協力を得て、リサイクルシステムを構築していったと言われた。

企業としてCSRが成り立つには

「売り手と買い手は等しく対等の立場であることが、持続可能な循環型社会を構築するのには必要ではないか」と小木曽氏は言う。
「企業に販売(供給)責任があるのなら、ユーザーにも購入責任があるのでは」とも。
学校給食用強化磁器食器の市場調査の為に、全国各地の学校や地方自治体を長年に渡って回り尽くし、買い手と直接つながっているからこそ彼の発する言葉は重い。それは「絶えず、会社の付加価値とは何か、提供する商品の付加価値、強いては社長として、一人の人間としての付加価値とは何かを問い続けてきたから」だと彼は言う。小木曽氏の「売り手が商品を売りっ放しで本当に良いのか?」の問いが、今の行き過ぎた市場主義経済社会の一つの問題を指摘しているように思えてならない。経営者には「足るを知る」という視点が必要ではないか、経営者としてある前に一人の人間として如何に生きるかという理念が、この会社のCSRを支えているように思えた。

今後のビジョン

 「まずは、まちづくり、地元への恩返しがしたい」と小木曽氏。

「おぎそで培ってきた食器のトレーサビリティ(商品の流通経路を生産段階から最終消費段階、あるいは廃棄段階まで追跡可能な状態のこと)で、地元の駄知を活性化したい」と、地元の駄知陶磁器工業組合に提出された企画書を見せていただいた。全国給食サービスの関連団体からの要請で、今年度4回の講演を終了、リサイクル食器事業普及推進の講演に飛び回っている小木曽氏は、これからもお忙しそうだ。


社員、地域の声

地域の声

<リサイクル食器の講演の後の大学生の感想文より抜粋>

「子ども達にリサイクルの大切さを知ってもらうきっかけになれば良いと思いました。」
「講演で心に残った言葉は【自分の足で歩いて物を見る】でした。」
「割れにくい食器でゴミが減るから、この事業はすごく良いリサイクルの方法だと思う。」
「この陶器が、全国で早く知られて使われていくようになれば良いなあって思った。」
「私達はこの場所で40年も50年も生きていかなければならないので、もっと環境について考えなければいけないと思いました。」