企業情報

CSR指標
農事組合法人 伊賀の里モクモク手づくりファームの指標グラフ図
商号 農事組合法人 伊賀の里モクモク手づくりファーム
会社設立日 1987年4月 伊賀の養豚農家を中心に「ハム工房モクモク」を設立
代表取締役 木村修
本社所在地 〒518-1392 三重県伊賀市西湯舟3609
資本金 3,900万円
事業内容 農業生産、販売
(「手づくりウインナー教室」「地麦パン工房・パスタエ房・PAPAビアハウス」「野天もくもくの湯」「野菜直売所」、直営レストラン・直営店舗、通信販売)
従業員数 280人

CSRの取り組み内容

 

モクモク_社長モクモクファームが取り組むCSR活動は多彩だが、地域をブランド化し活性化していることは代表的な取組といえる。モクモクファームがあるのは三重県伊賀市で、立地としては決して恵まれた場所ではない。しかし、ファームへの来場者数増加や、フ販売する加工品・農産物・ギフトの売上げ向上と共に、地域と農業を活性化してきた。魅力あるファームには毎年若者が就業や研修に訪れ、今やモクモクファームは地域一帯の農業を担う存在になりつつある。モクモクファームが魅力的な農場に成長したことで、観光農園の運営・加工・料理・農業など、様々な種類の雇用を生み出し、新たに取り込まれた若者は、ファームに新しい企画やアイデアを持ち込み続けている。新しい働き手は、モクモクの魅力を向上させ、ますます外部からの来場者や、モクモクファームのサポーターとも言うべき人々を増やし続けている。

成長の結果として、自然とCSRを成立させているモクモクファームは天然系CSRと呼ぶには相応しい農業組合であり、学べる事柄は限りない。

(←写真 木村社長)


1992年4月「農林水産省食品流通局長賞」受賞
1997年2月1996年度「朝日農業賞」受賞
2000年7月「旅行ペンクラブ賞」受賞
2003年9月経済産業省「地域産業おこしに燃える人」に社長理事 木村修 受賞
2003年10月国土交通省「観光カリスマ100選」に専務理事 吉田修 受賞
2004年2月「オーライ!ニッポン大賞」受賞 農林水産省主催
2004年5月「環境経営大賞 地域交流賞」受賞 三重県主催
2005年1月第25回 プロが選ぶ観光・土産物施設100選
2005年9月「日本農業経営学会実践賞」受賞
2005年12月「日本グリーンツーリズム大賞」受賞
2006年11月「ふるさと企業大賞 総務大臣賞」受賞
2007年3月経済産業省「地域産業おこしに燃える人」に専務理事 吉田修 受賞
2007年3月内閣官房より「地域活性化伝道師」に専務理事 吉田修が任命される
2008年4月全国農業協同組合中央会(JA全中)認定 日本農業賞「食の懸け橋賞 優秀賞」受賞

CSRに関わる経緯・動機

 

モクモク_屋外

地元の養豚を活気あるものにしたい、という動機からハムなどの加工をはじめたモクモクファーム。しかし、初期は加工品の売上げも芳しくなかったという。転機が訪れたのは、地元の消費者からウインナーづくりを教えて欲しい、という希望に応え始めた手づくりウインナー教室にあったという。消費者に売り手企画のモノを提供するのではなく、消費者自ら欲しいものを作る手助けをすることをファームのコンセプトに据え直したのである。それが、モノを売るのではなく、モクモクの考え方を売る(伝える)という転機となり、現在の成長が実現されている。

モクモクのもの作り、農場経営の考え方をお客さんにも理解・共感してもらった上で、応援・協力してもらう、現在のモクモクファームの方針の基礎になっている。関わる人々に、農場の生産・経営を理解・共感してもらった上で、農場に関わってもらうので、関わる人々はみなファームを信頼し、農場はその人々の信頼に応えるという循環を繰り返すことで、社会的責任を積み重ねて来たということなのだろう。

企業としてCSRが成り立つには

自律性の高い組織だからこそ

モクモク_社員

順風満帆な成長を続けているように見えるモクモクファームだが、事業を進める上で内部の衝突や、地域との調整など、苦労は多かったという。

特に、自律性の高い組織だからこそ、一緒に働く人と価値を共にしたり、適材適所を見極めるのは気をつけなければならないポイントだという。

モクモクファームは、人件費に優先して、ファームの理想実現のためのを投資している。この独自の経済基準や価値観が社員の間で共有できることが、モクモクファーム存続の生命線でもある。そのため、現在では毎年500名近く集まる新入社員募集時に、一緒に働いていける人材か、丁寧な審査を心がけている、とのことである。

CSRがそのまま運営方針と合致しているモクモクファームでは、ライフスタイルも含めて、モクモクで働きたい、暮らしてみたい人でなければ、ファームでの社員生活は長続きはしないのかもしれない。

これはモクモクだけではなく、CSRが当たり前の社会では社員のライフスタイルまで含めて社員が会社を、会社が社員を選ぶ時代が来ることを示唆しているのだろう。

今後のビジョン

次世代の農を担う子ども達を育てる

モクモク_手作り風景

加工・飲食・販売・サービスと、ファーム内でも様々な職種があるモクモクファームだが、社員は皆、農業人としての意識を持っており、月に必ず数日は農業に関わっているという。そんなモクモクファームでは、次世代の農を担う子ども達を育てることを基礎のミッションに据え、さらに未来に備えた挑戦をいくつも手がけている。

特に、子どもに向けた食育、高齢化社会に向けた滞在型農園や、食をテーマとした食農学習の場づくりに現在は取り組んでいるという。

また、糖尿病など、食事制限で外食できない人でも楽しめる料理店の運営など、モクモクファームの見据える未来は目が離せない。

社員、地域の声

社員の声

交通網にも恵まれない地域で、地域活性化を実践している農場があると聞いて興味をもち、働き始めました。

働いてみると、現場を任されることが多いので、一から考えさせられることばかりです。ここ5年ではっきり感じるのは、農への関心がこれまでになく高まって来ていることです。だからこそ、ここで働くことで農に貢献しているという実感をはっきり得ています。農の魅力や必要性を伝える、モクモクファームの社会的な意義が意識できるようになった今だからこそ、来場していただいたお客さんを楽しませることで、農について少しでも多くの方に考えて頂ける農場づくりを続けて行きたいと思います。