企業情報

商号 半田中央印刷株式会社
会社設立日 1944年11月
代表取締役 代表取締役 髙井昭弘
本社所在地 〒475-0032 愛知県半田市潮干町1番地の21
資本金 4,000万円
事業内容 印刷物・電子媒体と中心とした情報の制作・発信
<主な製品内容>
・広告宣伝物(紙媒体・電子媒体)
・イベントの企画・立案・運営
・店舗・空間デザインのプロデュース・施工
従業員数 56名

CSRの取り組み内容

事業所周辺の清掃活動、生涯学習の情報誌の発行など様々な取り組みの中でも、半田中央印刷の特長を最も生かした象徴的な活動が、半田市の地域振興に関する取り組みだ。印刷やWebなどを手がけるクリエイターを多く擁する同社。地域から出てくる課題や要望を、具体的にカタチにしていくことが得意だという。

 

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童話作家・新美南吉の故郷として知られる半田市の岩滑地区で「蛍祭り」をはじめたのもそのひとつ。昔懐かしいのどかな田園風景の広がるこの地区に「ほたるがいたらいいね」という地域の方のアイデアを聞いたことがきっかけだった。社員たちが水路周りの草を刈り、ホタルの飼育家の協力を仰ぎ、第1回目を開催したのが2013年。ホタルの美しい景色が評判を呼び、年々参加者が増え、今年は2,000人を超える人が「蛍祭り」を楽しんだ。当初は同社が主催していたこの催しは、現在では市や観光協会など、様々なセクターで組織する「南吉の里ネットワーク」が開催しており、名実ともに地域の祭りとなっている。

また、同社の所在地である半田市亀崎地区に古くから伝わる名産品「亀崎串あさり」を商品として開発した。ユネスコの無形文化遺産の候補ともなっており、毎年多くの観光客でにぎわう亀崎地区の「潮干祭」のお土産として売り出してしている。


地域に住むお年寄りに集まってもらい、かつて身に着けた伝統の技術を生かして、三河湾で

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たあさりの身を1粒ずつ串に通して「亀崎串あさり」を作ってもいる。それまでは家に閉じこもりがちだったお年寄りも、生き生きと働いているという。印刷会社としてのノウハウを生かしたパッケージも鮮やかな「潮干祭お土産セット」は評判となり、新聞や雑誌にも多く取り上げられている。亀崎串あさりの商品化を通じて、地域の仕事づくりと、新たな観光資源の開発を一度に成し遂げることとなった。 

地域の皆さん憩いの場として、古い建物を改修して作ったまちづくりの拠点「かめともサロン」の立ち上げと運営にも関わっている。また、亀崎の若い人たちが中心となり始めたイベント「ろじうら」では、社員たちが活版印刷のワークショップを行うなど、同社の地域に密着した取り組みは深く、多様に広がっている。



CSRに関わる経緯・動機

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「地域社会がよくならなければ、会社の発展もない。社会で役割があるからこそ会社も存続し続けられる」と、力強く話す髙井会長。どんな企業も自社だけで生きているということはない、企業は地域の様々な方に支えられて成り立っているものだと語る。コンプライアンス、環境、情報セキュリティや品質などのCSRの領域と同じく、社会貢献も「本業の傍ら取り組むもの」ではなく、「企業経営には欠かせないもの」であると捉えているという。

 

 

企業としてCSR活動を継続して成り立たせるには

半田中央印刷とそのグループ会社では、入社した社員にこうした会社の考えや取り組みについての教育を実施している。教育の成果が浸透し、地域でのボランティア活動には若い社員が多く参加するようになっているという。

地域の清掃活動の後にバーベキューをするなど、楽しく参加できる工夫も行っているが、社員によれば、通常のビジネスでは得られない喜びを感じられることも、地域での活動を続ける何よりの動機になっているそうだ。

今後のビジョン

地域にも、社内にも、「地域をよくしていこう」という熱い思いのある人が多い。しかし髙井会長によれば「志だけでは難しい部分も多い」という。こうした活動を地域でも、社内でも発展的に継続していくために、ビジネスとしてもより安定する方法を模索していきたいという。

地域の声

同社では社員の自己研鑽を兼ねて、社内で地域のイベントや祭りをテーマにしたポスターのデザインコンテストを自主開催することがあるという。社内の何十人ものデザイナーが手がけた「知多四国巡り」に関する作品を社外にも公開したところ、この取り組みに好感を持った団体から新規の発注があったという。まさに同社への「共感」によって新たな商品やサービスが生み出されているようだ。