企業情報

商号 有限会社環境テクシス
会社設立日 2009年3月9日
代表取締役 高橋慶
本社所在地 愛知県豊川市白鳥町山桃5-1
資本金 1300万円
事業内容 有機肥料製造販売、エコフィード製造販売、産業廃棄物・一般廃棄物処理業
従業員数 11名

CSRの取り組み内容

食品工場から出る廃棄物をリサイクル

同社では食品を製造する工場から排出される廃棄物など加工し、肥料や家畜の飼料として販売している。「工場からすれば今までお金を払ってごみとして処理していたものを当社が引き受けて

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くれ、農家からは安く肥料や飼料が買える。食品残渣のリサイクルを通じて、どちらにも喜ばれるビジネスを心掛けています。」と高橋代表。最近では、捨てられていた「あずきの皮」を日本で初めてリサイクルする仕組みを実用化した。決して大きな会社ではないが、微生物による脱臭装置を開発したり、製造した肥料の栽培試験も自社で行うなど、技術力を高めてコストダウンと品質の向上の両立を図っている。

 

 

高齢者や障害者も戦力に

同社では65歳を超えたシニア層をパート社員として採用しているほか、地元の養護学校の生徒のインターンシップや障害者施設の就労体験も受け入れている。簡単ではないと言われる障害者雇用だが、社員数10名ほどの同社がインターンシップの受け入れに積極的なのはなぜだろうか。「産業廃棄物処理業は地域の方の理解があってこそ成り立つ業種。少しでも地域に貢献できることがあればと考えています。仕分けなど、障害がある人に向いてる仕事もあると聞きますし、当

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社の業務の中で適した仕事があれば、どなたでも働いてもらいたいです。」

 

また、食品残渣は時期に寄って排出される量に偏りがあり、仕事量が安定しないことも多いという。「毎日働くのは体力的に難しいシニア層の方に、仕事の量に応じて週に2~4日働いてもらうというのは、当社にとってもありがたいことでした」。「こうでなければならない」といった既存の考え方にとらわれず、会社にも従業人にも無理のない働き方を実現しているようだ。

 



CSRに関わる経緯・動機

高橋代表は大学で農業経済学を学び、エコなイメージのある農業が、実は意外にエネルギー投入量が多い産業であることを知ったという。卒業後は中小企業に勤務するサラリーマンだったが、資源リサイクルに可能性を感じて起業した。「金属や樹脂と比較し、バージン材が安い食品リサイクルは難しい。でも、私たちがものを食べる以上、必ず食品残渣は必ず大量に出ます。他の会社ではやらないことを技術開発して実現させれば、食品のリサイクルも必ずビジネスとして成り立つと考えたのです。」

企業としてCSR活動を継続して成り立たせるには

「お金をかければ、どんなものでもリサイクルは可能。でも、コストをかけるということはそれだけエネルギーを使うということ。環境に負荷をかけるリサイクルでは本末転倒です。当社ではコストも環境への負荷も下げられるリサイクルだけをお客様に提案しています」と高橋代表は語る。捨てないことはもちろん、付加価値を付けてリサイクルする仕組み自体を考えて実現する。環境にも良い影響を与え、ビジネスとしても持続可能であることを大切にしているという。

また、決して大きくはない同社が様々な創意工夫ができるのは、中小企業家同友会から学んでいることが多いという。「同友会のセミナーで教わった通り、自社の技術や環境、障害者雇用の取組みをPRすると、仕事を通じて社会貢献をしたいという最近の若い人に興味を持ってもらえるようになりました。ホームページをスマートフォン対応にするなど、少しの工夫で新卒採用のハードルを下げられることも学びました」障害者のインターンシップも、同友会の会員企業が先に受け入れをしているのを見てチャレンジしてみようと考えたという。

今後のビジョン

リサイクルした肥料や飼料は、市況に左右され買い取られる量が安定しないことが目下の課題という同社。「リサイクル製品の利用拡大のため、自社でも豚を飼育する取組みを始めようかと検討中です」とのこと。また、自社だけでリサイクルに取り組むのではなく、食品残渣を加工する機械を販売したり、廃棄物処理の仕組みを作るコンサルティングも行っている。「障害者の就労支援施設と連携してリサイクルビジネスの立ち上げををサポートする取組も行っています」。