企業情報

商号 株式会社LIBS
会社設立日 平成23年7月1日
代表取締役 太田 崇
本社所在地 愛知県安城市赤松町的場145
資本金 300万円
事業内容 ・訪問看護ステーションおおた
・レスパイトステーション安あん(療養通所介護・児童発達支援)の運営
従業員数 19名

CSRの取り組み内容

親も子も安心して過ごせる暮らしをサポート

人工呼吸器を付けている、常時痰の吸引が必要など、24時間365日にわたり医療的なケアが必要な子どもは、病院に入院するか、施設に預けようとしても「子どもだけでなく親御さんも一緒に居てください」と言われてしまうこともあるという。親と離れて一時的に子どもだけを預かる「母子分離」ができる施設は西三河地方には少なく、半日近くかけて遠くの地域まで子どもを預けに行く家族も少なくなかったという。

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そこでLIBSでは0歳児から「母子分離」の状態で医療的ケアの必要な子どもを受けいれている。看護師・保育士・児童発達支援管理士・作業療法士などのスタッフが連携して子どもに関わり、親も安心して任せることができるという。
施設というと殺風景な部屋をイメージされることも多いが、LIBSでは保育園のような部屋作りをしたいという考えから、手作りの誕生日表などを掲示し実際の保育園と変わらない雰囲気を作っている。

 

 

障害児にも幅広い経験ができる場を

障害児にも幅広い経験ができる場を提供しようと、今年5月に設立したNPO法人に設立準備段階から関わり、太田社長は理事も務めている。

このNPOのきっかけとして、障害のある子もない子も参加できるフットサル教室などを太田社長の呼びかけにより2年前から開催しており、子ども達が運動を始めるきっかけの場を提供している。太田社長によれば「皆さんには『上手になるための教室ではありません』と説明しています。障害があってもできる!という発見をしてもらったり、子どもの交友関係や興味関心を広げる初めの一歩になれば」とのことだ。子どものチャレンジのきっかけになると同時に、指導者にとっても障害のある子どもとの関わり方を知る場所になればと考えているという。「僕たちのNPOがやっている教室でフットサルを好きになって、もっとうまくなりたいと思ったら、障害の有り無しに関わらず、地域のサッカー教室に通えるようになる。地域の教室も障害があるからという理由で受け入れを断らない、といういい循環ができるようになったらと考えています。」今後はフットサルだけでなく、ダンス、楽器、絵画などの教室も始めたいという。



CSRに関わる経緯・動機

太田社長は、以前は病院や老人保健施設でリハビリを行う作業療法士として働いていた。多くの人がリハビリテーションと聞くと「機能訓練」と捉えることだろう。しかし、太田社長は施設などで働く中で、大切なのは体の機能を回復させることだけではなく「どんな人でも望んだ生活が送れるようにすること」であると感じたという。「病後に片麻痺が残ってしまったおばあちゃんが居ました。彼女にとってのリハビリとは、単に体が動かせるようになることではなく、以前に営んでいたお弁当屋さんの仕事がまたできて、みんなに美味しいねと喜んでもらえる、そういう生活ができるように支えていくことではないかと考えたのです。」

病気や障害のために、自分の望む人生を送ることが難しい人は高齢者以外にもたくさんいる。「高齢者は介護保険制度があり、生活を支えるサービスが揃ってきました。でも、NICU(新生児特定集中治療室)から退院した子どもたちをサポートする仕組みがほとんどないことに気づきました。この子達の受け皿となれる地域を作りたいと思い、事業を始めました」

企業としてCSR活動を継続して成り立たせるには

子どもを預かる仕事は責任が重く、簡単ではない事業であるが、事業を継続して成り立たせるために必要なことはお金よりも職員の存在であると太田社長は言う。「今、訪問看護ステーションは急増しているし、スタッフの確保は容易ではありません。賃金などの条件面を充実させるだけでなく、同じ思いを持って働ける仲間として一緒に働いていくことが大切だと考えています。」

今後のビジョン

障害者の働く場所の少なさにも問題意識を感じているという太田社長。「LIBSの事務所内で、パソコンを使ったアンケートの集計など重度の障害があってもできる仕事をお願いしています。自分たちの会社だけではできることが限られているので、色々な仕事の体験ができる会社を他にも増やしていけたらと考えています。障害の特性によっては、障害のない人よりも得意なことがある人もいます。少子高齢化が進み、働き手が減ってゆく日本において、障害がある人が活躍でき

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る場がなければ社会は成り立っていかないのではないでしょうか」

 

 

けれども、太田社長も決して簡単なことではないとも考えている。いじめや偏見などの問題は根強く残っていると語る。「すでに固定観念を持ってしまっている人が、すぐに考え変えるのは容易にできることではありません。だからこそ子どものうちから、障害者と健常者が関わる場を持つことが大切だと考えています」