企業情報

商号 株式会社マルワ
会社設立日 1958年6月
代表取締役 鳥原 久資
本社所在地 名古屋市天白区平針四丁目211番地
資本金 1,200万円
事業内容 総合印刷関連、販促企画関連、マルチメディア関連、その他
従業員数 28名

CSRの取り組み内容

◆「ありのまま」を「見せる化」する会社見学会

 

デザイン240.JPG

同社の見学会は印刷会社の「工場見学」ではなく、営業や企画、経理などのオフィスも含め会社の全ての部門を見学する。各部署ごとに社員が自らの業務を説明し、見学者からの質問に答える。どの部署でも社員が明るく応対し、専門的な印刷の工程や機械についても分かりやすく話す工夫をしていることが印象的だ。

 

鳥原社長によれば「現在はインターネットによる印刷物の注文・販売が隆盛だが、人が手を動かし工夫を凝らして作っている現場を見ていただきたい」とのこと。「また、営業担当者以外はお客様とお話する機会が少なくなりがち。内勤の社員もお客様や取引先、地域の方と出会うことで、学び、モチベーションを向上させる機会となると考えています。」

 

◆社員全員参加の「委員会活動」がCSRのエンジン

この会社見学会は、同社の「顧客満足委員会」が中心となって企画運営しているという。委員会

印刷機240.JPG

では、見学会で同社の姿を見ていただくこと、参加者アンケートで寄せられる意見をもとに業務の改善に生かしていく活動をしているそうだ。

 

同社にはこの他に、社内の情報セキュリティの向上や、社員間のコミュニケーションを良くする「社員満足委員会」、広報誌の制作やSNSでの発信等を担当する「発信委員会」といった委員会が組織されており、全社員がいずれかに所属している。定期的に委員会を開き、社員の提案から様々な活動がなされているという。また、月に1回は全社員が集まる「全社員会議」を開き、部署の垣根を越えて業務改善に関する議論が行われるという。この進行には社長は口を挟まず、社員から出た意見を尊重しているそうだ。



CSRに関わる経緯・動機

20年ほど前から、同社周辺には多くの民家やマンションが立ち並ぶ住宅街となっていった。印刷工場には大型トラックなど多くの車両が出入りすることもあり、騒音などの苦情が寄せられていた。これをきっかけに、社員が地域のイベントに参加したり、会社の前にある公園の清掃活動を始めたという。最初は社長ともう1人の社員の二人だけで始めた清掃だったが、徐々に他の社員も参加し始めたという。

現在では、朝8:30から20分間を清掃の時間と決め、この公園の掃除も就業時間内に行っている。「やるからには、仕事としてしっかりとやりきるべき」という考えからだという。掃除をしながら公園にいる周辺住民の方との会話が弾むこともあり、現在ではもちろん同社に対する苦情もなくなっているそうだ。

企業としてCSR活動を継続して成り立たせるには

同社が委員会を組織し始めたのは、ISOの認証取得を目指す際に、担当者だけでなく社員全員で取り組むべきとの考えからであったという。しかし、ISOを取得できた現在でも、活発に委員会活動が行われているのは、年に1回、社外の方もお招きして委員会の活動報告会を開催していることが大きいという。

報告会では、委員会ごとに1年の取り組みの成果をプレゼンテーションするほか、報告書や動画を作ったりもするという。プレゼン内容についてはお客様や仕入先など、社外の方からフィードバックをしていただき、点数が高い委員会は表彰される。会社の外部からも評価されることが、委員会活動を自己満足のみにとどまらせず、常に改善していく契機となっている。

 

今後のビジョン

同社は印刷工程で残ってしまう紙の有効活用や、色覚障害の方や、高齢者の方にも配慮した印刷

MUD240.JPG

物を作る「メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)」にも力を入れている。「『紙』の良さを発信し、よりお客様との関係を密にして『一緒に』製品を創り上げていく喜びを共有したい」と鳥原社長は語る。

 

見学会には同じ天白区の製本会社の社員の方も参加されていたが「地域で異業種交流の場を作り、一社だけでは出来ない新しい取り組みを地域に作っていこう」と提案されていた。こうした関しても前向きに取り組んでいきたいとのことであった。

 

社員の声

見学会では社員に対し参加者から「これほど多くの人が営業時間中に見学に来て、そのたびに説明のために機械や業務の手を止めることは大変ではないか?」という質問がされた。それに対しては「お客様にお越しいただけると思うと、自然と社内の美化に努めますし、自分達も異業種のお客様の声が聞けることは勉強になります。業務をいったん止める以上のメリットを感じています」とのことであった。